必要な壁

2019年2月2日 0 投稿者: guzzan

2019年2月1日(金)
アジアカップ2019 決勝

 日本代表 1(0-2、1-1)3 カタール代表

 <得点> 大迫2、原口

☆試合前の評判

 海外のブックメーカーやサッカーファンの予想では日本の勝ちを推す声が多く、日本国内でも「苦戦はするだろうけど勝つのは日本」みたいな雰囲気が何となく漂っていたように思います。5回目の優勝を目指す日本は4回の最多優勝回数を更新するだけでなく、森保監督が選手と監督の両方で優勝する初の人物になり、決勝に進出した時は負けたことがないという過去のジンクスも継続になる、何となくそんな幸せいっぱいな姿を思い浮かべていた人も多いでしょう(私もその一人でしたが)。試合前に少しだけ気になっていたことは、中盤で獅子奮迅の活躍をしていた遠藤が怪我をしてしまったことくらいで、そこは塩谷が入ることで何とかなるという根拠のない思い込みがあったことも確かです。

☆まさかの2失点

 日本は思わぬ形で先制を許します。日本の右サイドから入ったカタールのセンタリングは精度的には良くなく、パスを受けた選手もワントラップでは処理しきれず、ゴールに背を向けたままでマイボールをキープしようとします。この直後に失点につながるオーバーヘッドキックが出るわけですが、DFがせめてもうちょっとでも体を寄せていればあの失点はなっかたでしょう。あの位置で「反則をしてはいけない」という思いがあったのかもしれません。シュート自体はちょっと当たり損ねでしたが、飛んだコースが良く、GKとしても悔しい失点だったと思います。そして、この失点以上に痛かったのが2点目です。これは守備に問題ありと言えるでしょう。シュートレンジなのに誰もプレスをかけに行っていない、あるいはプレスをかけるタイミングが遅いと思います。前半で2点のビハインドはおそらく誰も予想していなかっただろうし、その後も前半は見ているのが少し怖いくらいの展開になってしまいました。

☆1点返すも...

 後半は日本がやや盛り返し、ついに1点を返します。残りの時間がまだ20分程度あったので、押せ押せムードで追いつけるかもしれない雰囲気が出てきました。決勝戦のゲーム展開としてはもってこいの状況です。が、ここでまたもや今大会の主役の一人?とも言える「VAR」の登場です。ゴール前の混戦の中で吉田選手の手にボールが当たったとのことでPKを取られ、試合終了間近になって1-3という絶望的な状況になってしまいました。盛り上がりかけた展開に水を差す形になり、ネットではこのVARに批判的な意見が数多く出ているみたいです。本来、ハンドという反則は「意図的かどうか」が一つの判断基準なのですが、どう見ても意図的でなく偶然手に当たったような時でも「ハンド」の判定になることが多いようです。ネット上では今回のVARの判定に批判の声が溢れています(試合が面白くなりかけたのに水を差したという意味で)が、今回は素直に負けを認めるべきでしょう。

☆これから

 期待していたアジアカップも準優勝に終わりましたが、3月には次の日本代表の試合が控えています(3/22 vsコロンビア、3/26 vsボリビア)。早くも新聞紙上では新しいメンバーの招集に関する記事も出てきました。今回のアジアカップで優勝できなかったことを考えても新たなメンバー招集は当然考えられるわけで、五輪代表の監督も兼任する森保監督とすれば若い世代の選手をもっと多く育てたいという気持ちもあるでしょう。実際、報道ではベルギーで活躍中の鎌田選手や板倉選手の名前も出てきました。さらに新しい若い血を入れることで、願わくば今回の敗退が日本代表が大きく成長するための「必要な壁」だったと言える日が来てほしいと思います。