日本3-2トルクメニスタン
2019年1月9日(水)
アジアカップ2019 予選リーグF組
日本代表 3(0-1)2 トルクメニスタン代表
(3-1)
<得点> 大迫2、堂安
【戦評】
さて、戦評を述べる前にまず過去の直近4大会のアジアカップの初戦のデータです。
2004年 〇日本 1-0 オマーン
2007年 △日本 1-1 カタール
2011年 △日本 1-1 ヨルダン
2015年 〇日本 4-0 パレスチナ
負けはありませんが、2015年大会を除いて僅差のゲームになっています。W杯でもそうですが、第1戦というのは独特なのでしょうね。両チームの力関係がそのまま結果につながらないことが多いです。
で、試合の結果は3-2で勝ちとなりました。先ずは第1戦で勝ち点3を取ったことは良しとしましょう。しかし、大方のファンの人が感じているように「とても喜べるような内容ではなかった」というのが事実です。気温30度を超える暑さのせいもあったかもしれませんが、それだけではなく、おおよそ試合全体を通じて何かが違っていました。
前半からポゼッションは日本が優位に進め、トルクメニスタンは大人数で守りを固めてカウンターを伺う、というある意味予想通りの展開となりましたが、前半に先制点を食らうことは全くの想定外でした(おそらくほとんどの人がそうでしょう)。相手のシュートは大変すばらしく、それにケチをつける気はありません。問題は「あそこからフリーで打てる状況を作ってしまったこと」にあります。試合開始当初から「守勢に回った時のプレスのかかりが悪い」と感じたのは私だけでしょうか?富安選手を初めてボランチで起用したことも影響しているのか、はたまた暑さだけの問題なのか...前半の失点だけでなく、他にも何回か決定機を作られています。ペナルティエリアとハーフラインの間での守備の改善が次戦以降のカギになりそうに思えます。
攻撃面ですが、さっぱりだった前半と比べて後半は決定機も増え、結果として3点入っています。しかし、昨年の国内でのゲームに比べてもいい形の攻撃が少ないと感じました。
中島がいないのは痛手ですが、一人欠けただけで攻撃力半減というのでは話になりません。原口も大迫もほぼぶっつけ本番だったので、コンビネーションも含めて「これから」なのかもしれません。もうひとつ前半から気になったのは、相の手ペナルティエリア付近めがけて出す縦パスが収まらないことでした。トルクメニスタンが5バック含めて時には常時7人くらいが守備を固めていたので、スペースが非常に狭いのは事実としてあります。であれば、難しい縦パスを繰り返すばかりでなく、遠目から打つとかサイドでドリブル勝負を増やすとかできればよかったのかな?とも思います。
まあ、いずれにせよ勝ち点3をもぎ取りました。次で勝ち点6にしてほしいところです。ウズベキスタンも勝ったので、次節で1位が確定することはなくなりましたが、できるだけ優位な状況で3戦目を迎えたいですね。