いよいよ決勝戦!
2019年1月28日(月)
アジアカップ2019 決勝トーナメント(ベスト4)
日本代表 3(0-0、3-0)0 イラン代表
<得点> 大迫2、原口
☆試合前の評判
事実上の決勝戦とも言われていた準決勝は、大方の戦前の予想を覆す日本代表の快勝劇となりました。準決勝までの道のりは対照的で、余裕の進撃で勝ち進んできたイランに対し、全ての試合を苦しみながら何とか勝ち残った日本。試合前の新聞各紙や専門家、海外の報道も含めて「イランが有利」と予想したのも仕方ありません。実際、イランはここまで確かに横綱相撲を続けていました。しかし、既に6試合目。大会中、何の波もなく好調を維持し続けるというのも難しく、ひとつの焦点として「どこにピークを持ってくるか」ということがチームとして重要なポイントになってきます。これは監督を含め、チームのスタッフの重要な仕事でもあると言えます。
☆ギアを上げてきた日本
この試合を見る限りでは、日本は明らかに今までの5試合とは違う姿を見せました。ピークか、あるいはピークに近い姿です。翻ってイラン、0-0の間は良かったのですが、特に1点を失った後、何となく攻め急ぎのような感じを受けました。日本の守備の陣形を見定めながら落ち着いてパスを回し、できた穴に縦パスを通すというような工夫があまり見られず、早め早めにクロスを上げてきました。ここまでの試合で先制されたこともなければ、失点すらしてこなかったチームが大舞台で先に失点し、チーム全体に「早く追いつきたい」という思いから焦りみたいなものがあったんでしょうか。
☆大迫の代役
大迫は単に2得点を挙げたというだけでなく、現状では「替えの利かない」重要な選手であることが改めて証明されました。相手ゴールに背を向けた状態で確実に味方につないでくれるので、そのパスをもらった南野、堂安、原口といった2列目の選手は前を向いた状態で次のプレーに入れます。怪我でもしていない限り、決勝戦も大迫が先発で出るでしょう。それに異論はないものの、やはり大迫不在時のゲームの運び方を確立しないと南米や欧州の列強との連戦になると乗り切れません。今大会では北川や武藤が出た時は攻撃のパターンが今一つパッとしませんが、大迫不在の試合を今後の強化試合で試しながら解を見つけていかないといけないでしょう。
☆興味深い決勝戦
決勝の相手はUAEか、カタールか、どちらになるかわかりませんが、どちらも違う意味で興味深い相手です。UAEは開催国ですから、地元の観衆の前で負けたくないでしょうから最初から前がかりで攻めてくるかもしれません。監督がザッケローニということもあり、UAEとの決勝戦となれば話題満載で盛り上がるでしょう。スタンドは民族衣装の白装束で真っ白、正に完全アウェイの雰囲気はしびれるでしょう。また、カタールも次のW杯開催国なので、そういう意味でも負けられない事情があると思います。韓国に勝った勢いをそのまま持ち込んでくると思います。いずれにせよ、今週末の決勝戦は見ごたえのあるゲームになりそうです。
アジア大会の全試合を見ることはできないので、yamaguchikunの解説を読ませてもらってます。とてもよくわかり助かっています。滋賀出身の乾選手の出番が少ないのが少し寂しいですが、若手の成長が今後の日本代表をさらに強くしていくのでしょうね。DFの富安とか、……とにかく今日も良い試合になりますように❗