ガンバ14位に浮上
Jリーグ(J1)第12節 <吹田スタジアム>
ガンバ大阪 1(0-0、1-0)0 セレッソ大阪
得点者:倉田(ガンバ大阪)
満員の観衆で埋まった大阪ダービー、ガンバにとっては負ければ最下位に落ちてしまうというプレッシャーのかかったゲームだったが、思い切った若手の起用が当たり、ホームスタジアムで今シーズン初勝利をあげることができた。
若手でスタート
スタメンには遠藤も今野もいない。彼らの代わりには、福田、高尾、高江などの若手が名を連ねるというフレッシュな布陣でスタートをした。スタート時のシステムは3バックに見え、両サイドに一度ボールをちらしてから、相手ゴール付近では細かいパスで少しずつ中に入ってゆく攻撃が繰り返されていたが、セレッソも連勝でこの試合を迎えていて、なかなか決定機までは与えない。たった一度、セレッソはバックパスのミスからファン・ウィジョにボールを奪われGKと1対1になる場面を作られたが、GKが落ち着いて対応し、事なきを得る。前半はの決定機は両チームともそう多くはなく、0-0で前半を終えた。
気になる選手「メシノ」
後半になると、セレッソが前半以上に前に出てくる様子が見て取れ、後半勝負というもともとの計画があったかのような展開になりつつあった。そんな中、ガンバは倉田のゴールで先制する。高江の縦パスを受けた倉田が完ぺきなトラップから矢のようなシュートをゴールに突き刺した。このあと、終盤にはガンバは控えに回っていた遠藤、今野を投入し、ゲームを決めにかかろうとする。一方のセレッソも前線に柿谷を入れ、清武とのコンビで同点を狙いにいく。しかし、この日のガンバはGK東口をはじめとした守備陣が集中しており、ゴール前の混戦でも反応がよく、結局最後までゴールを許さなかった。ところで、終盤に投入された選手の中に注目の選手がいた。ガンバの食野(メシノ)である。先日の試合で5人をかわして決めたゴールが話題になっているが、今日もなかなかいい動きをしていた。得点はなかったが、「雰囲気」を感じる選手である。メシノという名前も「メッシ」みたいで覚えやすい?か..
ここから巻き返しなるか
ガンバは久しぶりの勝利で最下位(18位)転落を免れ、順位も14位になった。とはいうものの、最下位の清水との勝点差はわずかに2で、12位の磐田から18位の清水まで7チームが勝点3の中にひしめく大混戦(降格圏争いだが)となってきた。まだ半分も終わっていない状況ではあるが、今年はどこがJ2に落ちるのか、まったく予断を許さない展開になってきた。まあ、これはこれで面白いかもしれない。できればガンバには上位でこういう争いをしてほしいものだが...