目が覚めたか!?
U22日本代表 0-2 U22コロンビア代表
監督や選手たちが「東京五輪で金メダルを目指す」と公言しているU22の試合が行われた。先日のブラジル遠征では、同年代のU22ブラジル代表を打ち負かし、さらにその上澄みとして、A代表の堂安や久保が合流、最強のU22が出来上がる...てっきりそう思っていた。広島のスタンドに集まった多くの観衆も同じ思いだっただろう。ところが、試合の方は終始コロンビアが優勢に試合を進め、2-0のスコアで日本代表はいいところなく敗れた。この試合、勝敗よりもショックを受けたのは、負け方(内容)そのものだった。これがブラジルを倒したチームなのか?こんなんで金メダルなんて取れるのか?と思わずつぶやいてしまいそうな内容だった。具体的に気になった点は、
1)こぼれ球をほとんど取られる(ボールへの寄せがコロンビアの方が速い)
2)苦し紛れのパスが多い(意思疎通が足りない!?)
3)カウンター攻撃の厚みがない(全体的に比重が後ろにいったまま?)
などなど。ブラジルに勝った試合はダイジェストでしか見ていないが、何が違ったのか?選手が大幅に変わったわけでもない、それどころか、堂安や久保が入ってパワーアップするものとばかり考えていたので、これはちょっとショッキングな結果である。ネットに出ている各種の記事を読んでいると、「3-4-2-1」のシステムが生きていないとか、中央の選手が狭いスペースに重なっているとか、3バックと4バックの切り替えの話などいろいろと議論はされている。細かいところは監督、コーチが見ていると思うので今後の改善を期待するしかないが、3バックであろうが4バックであろうが現状を一言で言うとしたら「明らかに連携不足が見て取れるチーム」とでも言えようか。ブラジルに勝ったことで金メダルが近づいてきたような錯覚をしてしまうが、実際はそんな急にレベルが上がるはずもない。今回のコロンビア戦はそれに気付かせてくれたという点ではある意味「いい試合」だったのだろう。冷や水を浴びせられたU22日本代表...これで監督、コーチ、選手を含めた関係者、さらには応援している我々みんなも目を覚まさないといけない。