新ルール!?
オランダのサッカー協会が新しいルールを検討していて、FIFAの許可を得た上で近々ユースの大会でテストするそうだ。新しいルールとは、その記事によると5つあり、
(1)キックイン:スローイン時、フリーキックのようにゲームを再開
(2)フリーキックのセルフパス:目の前にあるボールをそのままドリブル可能
(3)タイムペナルティー:2回目のイエローカードの軽重に応じ、2分、5分、10分と一時退場の時間決定
(4)完全プレーイングタイム:アメリカンフットボール、アイスホッケー、バスケットボールと同様、ファウルや負傷などで試合が一時中断した場合にその都度時計をストップ
(5)無制限の選手交代:各チーム90分間で3回の交代から無制限に変更
というものらしい。個人的には賛成できるものもあるけれど、現実的にはどうかな?というものもある。
(1)のキックインについてはできると思う。フットサルで適用されているし(フットサルと全く同じにするのかどうかはわからないけど)、投げ入れなくてもいいかなと思う。
(2)フリーキックでいきなりドリブルから始めるというのも出来ないことはないけれど、審判が笛を吹いた後、すぐにドリブルを始めたとしたら、笛を無視してプレーを続けているようにも見えてしまうかも..
(3)反則の程度によって一定時間の退場..アイスホッケーによく似たルールがあり、その意図は理解できる。ただ、2分と5分の違いをはっきり出来るのか、2分くらいではあまり意味がない、などなど考え出すと難しいか?
(4)完全プレーイングタイム..バスケットボールと同じで、これは出来るかもしれない。ただ、審判が決めるアディッショナルタイムはある意味ゲーム展開を忖度?しているところがあり、変更するとサッカーらしくない違和感を感じるかも。例えば、0-1で負けている側が今まさに同点ゴールを決めようとしている直前に試合終了の笛が鳴り、笛が鳴った直後にゴールが決まった場合、これはもめる気がする。今までなら、最後のプレーが一区切りついたところで笛が鳴っていたため、同点になる可能性が高い。昔から主審は(いい意味で)「演出家」ともいわれていたが、そういう部分は消えてしまう。
(5)選手交代の人数制限の撤廃..これは賛成。夏場の体力消耗の激しい季節や、過密スケジュールの時の選手選考など、試合の質をできるだけ落とさないように出来る可能性がある。
以上、これらのうち、どの項目が将来的にルールとして運用されるのか、テストの結果が気になる。