スタートダッシュの明暗
Jリーグが再開され、第6節まで進みました。既に明暗がはっきりしはじめています。もちろん、まだ第6節ですから、ここから風向きが変わるチームが出てくるかもしれないし、現在好調のチームもいつまでそれが持続できるか、不透明な部分はあります。が、とりあえず、再開初頭の状況を見てみると...
先ずは好調組です。川崎フロンターレと名古屋グランパスはここまで無敗、首位と2位を快走中です。川崎は攻撃陣がすこぶる好調で、6試合が済んだ時点で17得点、1試合平均でほぼ3点取っている計算になります。控えに回っている小林悠も好調で、途中出場ながらしっかり結果を残しています。失点も少なく(5点)、1試合平均で1点未満です。攻守にバランスが取れ、今のところ盤石の出だしと言えるでしょう。名古屋も得点11、失点4という数字でバランスが取れています。川崎の上位はある程度予想してはいましたが、名古屋はノーマークでした。このところ、下位に沈むことの多かった名古屋ですが、このまま好調を続けられるか注目です。
首位を追う第2集団ですが、ここにはFC東京、G大阪、C大阪といったチームが並んでいます。FC東京も予想の範疇、G大阪とC大阪は関西勢として期待はしていましたが、スタートダッシュで2位グループにつけることまでは予想できませんでした。FC東京は日本代表のボランチ橋本がロシアリーグに移籍するとのことで、この戦力ダウンをどうカバーしてゆくかが今後の上位キープのカギになるように思います。G大阪はひと昔前の爆発的な攻撃力というイメージではないものの、僅差のゲームを勝ちにつなげています。昨日は日本代表DF三浦の決勝ゴールで難敵の広島を下し、3位タイに浮上しています。以前、ガンバのDFで多くのゴールをあげていた山口智の手ほどきを受けているということで、今後もさらなる活躍が期待されます。
下位に目を移すと、鳥栖、清水といったチームの他に意外なチームが苦しんでいます。鹿島アントラーズです。常に優勝戦線に顔を出し、過去一度もJ2落ちの経験がない「常勝軍団」がまだ1勝しかあげられていません。得点5、失点11という数字は、まだ序盤とは言え、鹿島らしからぬ成績です。先日、ルーキーの上田が2得点をあげ、やっと調子を上げてくるか、と思った矢先にまたも敗戦。しかも負けた相手が同じく下位を争う湘南。かなり大きなテコ入れをしてくるのか、あるいはジーコが何かの形で息を吹きかけるか、この鹿島の不振は序盤戦最大のサプライズかもしれません。でもまあ、このまま引き下がるチームではないと思うので、今後の動向に引き続き注目してゆきましょう。